image


2016/05/30 08:30

米国CFTC(商品先物取引委員会)が27日に発表した5月24日時点の非商業部門(投機筋)建玉報告は以下の通り。週次でなんと6万枚も減少。27日まで金先物は8日続落しているが、やはり投機筋の手仕舞いがこのきっかけとなったことが判明した。
(下表の5月03日の△27万1648は過去最高の買い超)

( 金先物 )ネット建玉推移(△はネット)買い超
4月05日 △19万 400
4月12日 △21万3807
4月19日 △21万6837
4月26日 △22万 857
5月03日 △27万1648
5月10日 △26万4898
5月17日 △26万6288
5月24日 △20万6632

また、同委員会が発表した、NYMEX(ニューヨーク・マーカンタイル取引所)の投機筋のネット買い超枚数は約2万枚減少。先週書いたように、前週5月17日の買い超枚数は、2014年7月22日以来の大きさであった。(原油先物価格はちょうどその時期に1バレル=60ドルトライに失敗して、その後再び下落基調を辿った)

( 原油 )ネット建玉推移(△はネット)買い超
4月05日 △29万 130
4月12日 △28万9161
4月19日 △33万4175
4月26日 △33万4265
5月03日 △31万8544
5月10日 △29万1960
5月17日 △36万8769
5月24日 △34万8142

CME(シカゴ・マーカンタイル取引所)IMMドル/円買い超枚数(円の対ドルの買越し枚数)は対ドルに対する円、ユーロのポジション変動は小さかった。
円買いポジションは週次で3万7000枚近く減少。やはり円安も投機筋の手仕舞いであったことがこちらも判明した形。
(4月後半以降度々述べている、「一方方向で円高に向かう情勢となっていない需給要的な理由のひとつであるポジションの手仕舞い」がまだ続いている。)
また、ユーロの売り超拡大は2週連続のこと。5月10日には、ちょうど2年ぶりの低水準にまで減少していた。

( 円(/ドル) )( ユーロ(/ドル))ネット建玉推移(△はネット)買い超、▲は売り超
4月05日 △6万 73  ▲5万3487
4月12日 △6万6190  ▲5万2051
4月19日 △7万1870  ▲4万6917
4月26日 △6万6498  ▲3万9667
5月03日 △6万1521  ▲2万3619
5月10日 △5万9047  ▲2万1872
5月17日 △5万8919  ▲2万2587
5月24日 △2万2059  ▲3万7895

ここから先は、↓↓井上 哲男『相場の潮流』↓↓で

井上 哲男『相場の潮流』